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歯の震えはなぜ起こる?もしかすると、重大な病気の症状かもしれません

身体全体に震えが出ることや、顎や歯に限定して起こる震えなど、歯がガチガチと音をたてて震えるという症状は少なくありません。
このような歯のふるえが起こる原因や考えられる病気について解説していきます。

ふるえとは

体調が悪く寒気がした時やトイレに行った時など、身体がブルッと震えた経験はありませんか?
ふるえとは、医学用語で「振戦(しんせん)」とも呼ばれます。身体が震えること自体は、本能的なものから来ているものも多い為、特別問題視する必要はありません。しかし震えが原因となり、物を誤って落としてしまう・字が思うようにかけない・運転ができないなど日常生活に支障を来している場合には、何かの病気を発症しているケースが考えられます。

歯が震える?顎が震える?

歯がガチガチと音を立てて震えるという表現がありますが、正しく言うと歯が震えることはありません。歯は歯茎や歯槽骨にがっちりと埋まっていますので、歯周病などの進行によりグラグラと揺れることはあってもブルブルと震えることはありません。歯の周囲に筋肉はありませんので、自分の意思や脳からの指示で歯を動かすこともできません。
では歯が音を立てて震えている時に、身体では一体どのようなことが起きているのでしょう。
答えは“顎”と“顔の筋肉”です。歯を噛みしめた時に、顔の様々な部分の筋肉が動くのがわかるでしょう。顎を動かすのには、1つでなくたくさんの筋肉が使われています。顎自体も顎関節と呼ばれる関節でもってスムーズに動いているのです。
何らかの原因で、これらの筋肉や関節が痙攣を起こすことや自分の意思に反して動いてしまうことで、歯がガチガチと音を立てて震えるという現象が起こっているものと考えられます。
この原因は様々で、単に使いすぎによる疲労から来るものもあれば精神的な病気などから起こるものもあります。

顎や口の震えから考えられる病気とは

顎や顔周りの筋肉の痙攣が症状として起こる病気はいくつか考えられます。
・自律神経失調症
自律神経とは、全身の様々なバランスを保つために働いている神経のことです。精神的ストレスや過労などで自律神経自体がバランスを崩し正常に機能しないことが原因で、全身に様々な不調が現れます。
感情がコントロールできずにイライラしたり涙が止まらない・頭痛や腹痛・過呼吸・下痢・便秘・めまいなど症状は個人によって様々です。その中の一つとして、手足の震えや顎の震えが挙げられます。普段は症状が出ていなくても、精神的に疲労がたまった時などにだけ発症するケースもあります。
薬物療法だけでなく、心療内科などでカウンセリングなどのアプローチも治療として行われるでしょう。
・パーキンソン病
中年以降に多く発症し、手・足の震えが主となります。個人差はありますが、頭が震えることで歯や声が震える方もいます。
震えに加えて、身体が強張って思うように動かせない・動きが鈍くなるといった症状があり、動作がゆっくりになるでしょう。
脳の変性により、神経に異常を来すことが発症の原因であり、治療を受ければ日常生活に支障が出ないレベルにまで改善させることができます。主な治療法は投薬で、内服薬だけでなく注射薬や貼付薬などから選ぶことができるのです。他にも、運動や発声などリハビリテーションも行われます。
・本態性振戦
中年以降に多く見られる病気ですが、近年では年齢問わず発症リスクがあることがわかっています。上半身に症状が表れることが多く、手や頭が震えます。頭の震えに伴い、歯や声が震えるといった症状が表れることもあります。
震え以外に特別な症状はみられませんが、何かをしようとすると震えが酷くて思うようにいかない・声が震えて相手にうまく伝わらないといった強い震えが起きるのが特徴です。
決定的な原因に関しては明確になっておりませんが、緊張やストレス・交感神経の働きなどが関係して、過度な振戦を引き起こしていると考えられています。

生理的な、問題のない震えも

冒頭で解説したように、震えとは私たち人間の身体が本来持っている機能の一つです。そのため、病気を疑う必要のない、生理的な震えというものがいくつか存在します。これを医学用語では「生理的振戦(せいりてきしんせん)」と呼びます。
・緊張や過度の興奮状態からくるもの
人間の脳は、過度な緊張や興奮状態の時にアドレナリンという物質を分泌させます。このアドレナリンが多く分泌されることで、心拍数の上昇へと繋がりドキドキする・汗をかくといった症状が表れます。
アドレナリンには筋肉を収縮させる働きがあり、併せて心拍数が上昇することで自律神経が身体をコントロールできなくなり震えが起こります。
・排泄時などに起こるもの
トイレでの排泄時や体調不良による嘔吐・産後すぐなど、何かを排出する際は熱も一緒に奪われます。そのため、排出した直後に一時的には急激な体温低下が起こるのです。
急激に下がった体温を上昇させるために、身体は防御反応的に震えを起こします。
・体調不良時に起こるもの
細菌やウイルスなどが体内に入り込み繁殖していきます。身体はそんな外部からの侵入者から身体を守るために、体温を上げようと考えます。体温を上げてウイルスを退治するために、免疫機能をフル稼働させるのです。
そのため、脳はわざと「寒い」と感じさせて身体を震わせて体温を上昇させるように仕向けているのです。
・気温が低い時に起こるもの
気温が低く体温が下がってしまうと、身体は生命の危機を感じて体温を上昇させようと働きます。この時、脳からの「体温をあげろ」という指示で全身の筋肉や血管が収縮運動をおこします。これにより、エネルギーが発生し熱がつくられるのです。
この現象をシバリングと呼びます。
いずれにしても、体温が低下して身体の機能に影響を来すことを防ぐために震えが起こります。身体に震えを起こさせることで、筋肉を動かして熱エネルギーを作りだし体温を上げることが目的です。
これらの震えは、私たちに備わった機能が自分の身体を守るために起こすアクションなので、病気の症状と認識する必要はありません。

まとめ

歯がガチガチと音を立てて震える・頭や顎が震えて人と会うのが嫌になるというお悩みを抱える方というのは、実は意外と多いのです。
何か病気の症状として震えがおきていることや、TCH(Tooth Contacting Habit:噛み合わせ癖)・顎関節症などが関係していることもあります。
個人で対処するのではなくかかりつけの歯科医院や、口腔外科などに相談してみましょう。

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