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うがい薬に含まれる、ヨードって身体に悪影響はあるの?歯への着色の危険性とは。

風邪や口臭予防として、うがい薬でのうがいを日課としている方も多いのではないでしょうか?うがい薬には殺菌成分の強いものが多く、その殺菌効果が強すぎるのではないか・逆に健康被害が生まれるのではないかと話題になったこともありました。
今回は、うがい薬や消毒液などに含まれる成分「ヨード」にスポットを充ててみましょう。

うがい薬の目的や効果

風邪予防や、実際に風邪を引いてしまった時に使われるうがい薬には、様々な目的・効果があります。
・洗浄
空気中には、ホコリや細菌・ウイルスなどが含まれており、呼吸をするたびに鼻や口から体内に取り込まれていきます。身体に取り込まれた異物は、吸収して身体に悪影響を及ぼさないようにと、鼻や喉の粘液や線毛でからめとられます。
うがいには、これらの細菌やウイルス・ホコリなどを体内に取り込まず排出する効果があります。
・殺菌
口腔内には、数千億個もの細菌が存在しています。同時に、喉にも細菌が住み付いていることや、呼吸により侵入してきた細菌やウイルスが喉に付着して増殖してしまうことがあります。
このような時に殺菌効果のあるうがい薬でうがいをすると、うがいにより排出されなかった菌に関しても殺菌することができます。
これらの細菌やウイルスを洗浄・殺菌する効果により、菌が原因となって炎症している喉には抗炎症の効果・口腔内の細菌が減少することによって口臭予防・口内炎予防もうがい薬の効果として期待することができるでしょう。

洗口液とは違う?

洗口液は、主に歯と歯周組織への効果を目的とした成分が含まれています。洗口液の主な目的としては、歯垢の付着予防や歯茎の引き締め・清涼感などが主となるでしょう。もともとの目的が異なるため、含まれている成分もそれに合わせて配合されておりますので使い分けが必要となるでしょう
マウスウォッシュの中には、上述したうがい薬と同じように殺菌効果のあるものもあります。しかし、マウスウォッシュの殺菌成分は主にアルコールです。ポビドンヨードに比べるとその殺菌効果は低いと言えるでしょう。

問題の「ヨード」って一体何?

ヨードとは正式名称を『ポビドンヨード』といい、殺菌消毒効果を目的として配合されています。薬効分類名は「外皮用殺菌消毒剤」となっており、効果・効能として「皮膚の消毒、手術部位の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒」などが挙げられます。
殺菌力が長時間持続する点も、ポビドンヨードの特徴です。塗布してから6時間ほどはその殺菌効果が持続すると考えられています。
殺菌・消毒と聞くと、アルコール消毒が有名ですよね。このアルコールで消毒することができるのは、一般細菌や真菌・一部のウイルスに限定されています。
一方でポビドンヨードは、結核菌・ウイルス・真菌・一般細菌・芽胞形成菌への殺菌効果が認められています。この芽胞形成菌とは一部の細菌のことを表しているのですが、芽胞とよばれる硬い膜に覆われており、殺菌成分が内部に届きにくく簡単には殺菌することができません。ポビドンヨードは、この芽胞形成菌にも効果があるのです。アルコールと比べると効果の幅が非常に広いことがお分かりいただけるのではないでしょうか?

ヨードの安全性は?

このヨードには、私たちの身体にマイナスとなる働きがいくつかあると一部メディアに取りあげられ、話題となったことがありました。
その中でまず解説していきたいのが、ヨードの強い殺菌力についてです。
ヨードには強い殺菌効果があり、外科手術の際などには皮膚の消毒に使われることもあります。それほどまでに強い殺菌力がある成分を含んだうがい薬を使ってうがいすることで、細菌の多くは死滅し、口腔内は綺麗になるでしょう。
外出した後の口腔内や喉には、多くの雑菌やウイルス・細菌が付着しています。これがヨードの効果によって清潔な状態になるのであれば、望み通りということになります。殺菌されて清潔な状態にすることはできますが、問題はその『殺菌力が強すぎる』という点です。
殺菌力が強すぎてしまい、口腔内や喉にいる「常在菌」までも殺してしまうのです。私たちの身体には、目には見えなくても1000種類以上・数百兆個のも細菌がいたるところに常在しています。細菌と聞くと、「汚い・悪いもの」というイメージを持っている方もいるでしょうが、そうではなく無害なものや身体に有益に働いてくれる菌もたくさんいるのです。
口や喉にいる身体によい働きをする常在菌を殺菌してしまうため、逆に風邪を引きやすい・逆に口臭が気になるといった健康被害が報告されているのです。
他にもヨードの含まれたうがい薬を、正しい濃度で希釈しなかったことによって、気道粘膜を傷つける可能性についても注意が必要と言われています。
殺菌効果以外では、ヨードを体内に取り入れることで「甲状腺機能低下症」という病気を発症するリスクが上がると言われています。甲状腺とは、のどぼとけの下あたりに位置し、甲状腺ホルモンを分泌する役割をもっている臓器の名前です。この甲状腺ホルモンには、全身の新陳代謝を活性化させる・神経活動のバランスを保つという働きがあります。
甲状腺機能低下症にかかってしまうと名前の通り、甲状腺の機能が低下してホルモンが上手味分泌されなくなります。
新陳代謝が悪くなり神経バランスも乱れていくため、急激に老化したような状態に陥ります。無気力・物忘れ・むくみ・肌の乾燥・体重の増加・月経異常といった症状が現れます。
ヨウ素には、この甲状腺機能低下症を引き起こす・発症リスクを上げる・すでに軽度の発症をしている場合症状を重くしてしまうため、一定以上の摂取は避けるようにと勧告がでています。
また医療用のポビドンヨードには使用上の注意として、妊娠中及び授乳中の方は長期に渡る使用を避けること・アナフィラキシー様症状が現れることがあると明記されています。
一見、その高い殺菌力は危険なもののように思われますが、希釈濃度によってその殺菌効果は変動します。市販されているポビドンヨードが含まれた消毒薬やうがい薬などの製品は、直接触れても健康被害が出ない濃度に希釈されているため、用法用量を守って使用すれば直ちに問題は起こらないでしょう。

気になる、歯への着色リスクは?

ポビドンヨード液は、非常に濃い茶色~黄色をしています。ポビドンヨードが含まれたうがい薬も同様に濃い色をしており、洗面台のシンクが着色してしまった・衣類について落ちなくなったという経験がある方も多いのではないでしょうか?
希釈してから使用するとはいえ、あのように濃い色の液体です歯への着色の可能性は十分にあると言っていいでしょう。帰宅してすぐの使用であれば、そのあとの飲食や唾液などの効果で成分が洗い流されていくので着色の心配は薄いです。しかし、寝る前の使用・うがいではなく口をゆすぐように歯にまんべんなく行きわたらせる行為・用法用量を守らず濃い状態での使用などは、歯を黄ばませてしまいます。
ポビドンヨードが含まれたうがい薬を使う際には、用法用量を守ってきちんと希釈してから使用すること・うがいの後に口を水で数回ゆすぎ、成分を歯に付いたままにしないことなどを心がけるようにしてください。

おススメのうがい方法

日本の水道水は、飲料水として使えるようにと殺菌された水が使用されています。殺菌に使われた塩素の成分が、微量ではありますが残留しており(飲んでも健康被害が出ない数値に抑えられています)この塩素の成分がうがいには良いと考えられています。
つまりなにか特別なうがい薬を使わなくても、水道水でしっかりとうがいをすればある程度の効果が得られるということになります。
京都大学環境安全保健機構健康科学センターでは、うがい薬の効果を検証するために水でうがいをした場合・ヨード系の殺菌作用のあるうがい薬を使用した場合・なにもしなかった場合で風邪などの感染症の発症率を調べた臨床結果を発表しています。
この臨床試験では、水でうがいをする場合が一番病気の発症率が低くなったという結果がでているのです。これは、上述したようなヨードの強すぎる殺菌力が原因ではないかと考えられています。
そのため、京都大学環境安全保健機構健康科学センターや厚生労働省などの感染予防マニュアルなどでも、うがい薬の使用を推奨するような記述はなく、水でしっかりとうがいをすることが大切とされています。
水では物足りないという方には、人体に影響のない程度の殺菌力があるカテキンが含まれる緑茶でのうがいをするのも良いでしょう。
ただしいうがいの仕方としては、まず手をよく洗うことからスタートすると良いとされています。手が汚いまま、コップを使ってうがいをするのではなく、まずは手を綺麗な状態にすることで、手についた細菌やウイルスが口の中に入るリスクを軽減することが目的です。
またうがいをする前に、口をゆすいで吐きだすようにするとさらに効果的でしょう。口腔内にいる細菌がうがいにより喉に流れ込むことを防ぐ為に、口の中を一度ゆすいでからうがいをするようにしてください。

まとめ

ヨードの危険性について解説してきましたが、ヨードを含んだうがい薬が必ずしも悪いという訳ではありません。用法用量を守り、飲みこまずにしっかりと吐きだすようにしていれば病気を発症するということは考えにくいでしょう。
強い殺菌力に不安がある方や、うがいをしたあとにしっかりと吐きだすことのできないお子様への使用は控えるようにするなど、臨機応変な対応が推奨されます。
昔ながらの方法で、緑茶でのうがいや塩水でのうがい・もちろん水道水そのままでも十分に効果がありますので、1日3回を目安として、口をゆすぐ・うがいをすることを心がけてみてください。

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