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抜けた乳歯はどのように処理するのが一般的?捨てる場合の方法や、保管する時の注意点

乳歯が永久歯へ抜け変わるのは4歳頃からはじまり、親御さんは子供の成長を感じることでしょう。抜けた歯は皆さんどのように処理されていますか?保管する際にも、抜けたそのまま保管するのではなく、綺麗にしてから保存しておかないと腐食してしまうこともあるのです。お子さんがいる方は是非知っておきたい、抜けた後の乳歯についての知識をまとめてみました。

抜けた乳歯はどんな状態?

歯というと、足が生えたように歯の根がある形をイメージされる方が多いのではないでしょうか。歯のレントゲン写真をみたことがある方は、歯の形をイメージしやすいはずです。
しかし皆さんが想像している形は、あくまでも歯が健康に働いている時期のことです。歯が生え代わりの時期を迎えた乳歯の形は少し異なります。
乳歯は、下から永久歯が押してくることで最終的には抜けて生え変わります。
下から永久歯が押してくる際に、乳歯の根は溶けて周囲の組織へと吸収されていきます。そのため、抜け落ちた乳歯は上記で書いたような形ではなく、大きめの米粒のような平たい形をしていることが多いでしょう。歯肉に埋まっていた部分が、ギザギザとしているのは歯根が少しずつ吸収された為です。
歯も骨同様に、無機質で構成されています。歯は、内部に歯髄と呼ばれる神経細胞や毛細血管が存在しています。しかし、歯自体は代謝をすることはないので一度傷がついてしまうと自然に治ることはありません。
歯髄の部分は無機質ではないため、時間の経過と共に腐敗してしまいますが、歯自体は長期間保存しても腐敗を起こすことはありません。

歯科医院では抜いた歯をどうしている?

歯科医院では、多くの抜歯を行います。なかなか抜けない乳歯はもちろんですが、虫歯が悪化した時や外傷などで歯の根が折れてしまった時など、永久歯を抜歯することも多いのです。
基本的に抜いた歯は、歯科医院で処理をします。希望がある場合は、血液などを取り除いたあとに持ち帰ることができるでしょう。
歯は、抜いた後とはいえ一般ごみとして廃棄することはできません。永久歯であれば、抜いた後にインプラントの際などに活用することや、他の部位に移植することがあるでしょう。しかし、大抵の場合は医療用廃棄物として破棄されます。
医療機関から出たゴミは、感染予防などの観点から医療用廃棄物として処理されます。中でも、血液や唾液が付着した用品・抜去歯・組織片などは『特別管理一般廃棄物』と呼ばれ、専門の業者によって焼却処分されることが一般的です。
状態の良い歯であれば衛生的に保存されて、歯科実験や歯学部の実習材料として提供されることもあるでしょう。
抜いた歯を患者さんに渡す場合には、オキシドールなどの消毒液を付けたガーゼなどで拭きとってから渡すことが一般的です。あくまでも軽く血や汚れを取るという程度なので、長期の保存を希望される場合は、以下でご紹介する殺菌法を行ってからにしましょう。

家庭での保管方法

お子様が生まれた時に、へその緒を記念として取って置いているという家庭は多いのではないでしょうか?それと同じ様に、近年では「乳歯の保管容器」が販売されています。お子様の成長記念として抜けた歯を入れておくことができるのです。
その際には、付着している血液やたんぱく質を除去する必要があります。この作業を怠ってしまうと、雑菌が繁殖して異臭を伴うことや変色の原因となってしまうのです。
家庭でも簡単にできる殺菌方法をご紹介します。
・オキシドール(台所用のハイターでも可)
・使い終わった歯ブラシ
・清潔なガーゼ
オキシドールは、ドラックストアなどで購入することができます。(ご家庭にない場合は、台所用のハイターなどでも代用することができます。)
小さな入れ物を用意して、抜けた歯を半日ほど漬けておきましょう。これにより、抜けた歯の表面に付着した血液やたんぱく質などの汚れを分解することができるのです。あとは、流水で十分に洗った後、使い古した歯ブラシや歯間ブラシなどを使って細かい汚れを磨き落とします。ガーゼで水分を拭きとった後は、自然乾燥で完全に乾かしてから保管してください。
熱湯や歯磨き粉で磨くという方法もあるようですが、長期間綺麗な状態で保存したい場合はしっかりと汚れを分解させる方法をおススメします。

処理する場合は、どうするのが一般的?

保管する必要はないと考える場合は、可燃ごみとして破棄している方もいます。かかりつけの歯科医院があれば、処理方法を相談してみるのも良いでしょう。歯科医院で引き取って医療用廃棄物として破棄してくれることもあるはずです。
地域の風習に習って、歯を処分するというのも多く聞かれます。最も有名なのは、『上の歯は、どんどん下に向かって生えてくるように家の軒下に・下の歯は、上に向かって生えていくように空に向かって投げる』というものです。
近年の住宅事情からこのように家で投げることができないという方は、海や山などへレジャーに行った際に投げるという方法もあります。
このような風習は、世界各国にあり『枕の下に入れて寝る』『畑に埋める』『食べ物に混ぜこんで家畜に与える』など方法はいろいろです。

記念以外にも、乳歯を保管しておくメリットはあるの?

可愛い我が子の成長の記念として、乳歯をケースに入れて保管しておくという親御さんは多いです。もちろん、記念・記録として保管しておくのも大切ですが、乳歯を綺麗に保管しておいた場合、歯科医療的な観点でなにかメリットとなる機会はあるのでしょうか?
日本国内では2008年に初めて設立された「歯髄細胞(しずいさいぼう)バンク」をご存知ですか?この歯髄細胞バンクでは、抜けた乳歯や抜歯した親知らずなどの保管・活用を行っています。
将来的に難病にかかってしまった場合など、バンクに預けていた乳歯から歯髄幹細胞を取り出し、治療に使用していくことで多くの病気や怪我の治療に役立つとされているのです。
2006年にノーベル生理学・医学賞を取った京都大学が発見したiPS細胞(人工多能性幹細胞)も、この歯髄から作りだすことが可能とされており、培養した自分のiPS細胞を、口腔内だけでなく怪我をした部分や病気で失われた組織・臓器を再生させることができるのです。
ただ、バンクでの歯の保管は有料であること・実際にうまく細胞を培養できるかどうかは保証されていない点などがありますので、しっかりと検討してみる必要があるでしょう。

まとめ

抜けた後の歯の処理方法は、あまり育児書にも書かれておらず知らなかったという方も多いのではないでしょうか?
地域ごとの風習などもありますので、乳歯がこれから抜けるというお子様がいらっしゃるご家庭は、是非乳歯をどうするか考えてみてはいかがでしょうか。

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