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虫歯で発熱することってあるの?発熱からの歯痛と何が違う?

風邪や疲れによる発熱はよく耳にしますが、虫歯が原因で発熱を起こすことはあるのでしょうか?発熱などの体調不良からくる歯痛とは、どこが異なるの?虫歯や歯痛と発熱との関係を解明していきます。

虫歯が痛むメカニズム

歯は、層のように組織が重なり合うことで形成されており一番外側から「エナメル質」「象牙質」「歯髄」となっています。虫歯による痛みを感じるというのは、主に象牙質まで虫歯は侵食することが原因で発生します。
歯髄には、痛覚を感じ取る神経があります。この歯髄を覆う象牙質には、象牙細管(ぞうげさいかん)と呼ばれる細かな穴が無数にあるため、象牙質に直接刺激が加わることで歯髄が刺激されて痛みを生じさせるのです。
エナメル質は、人体においてもっとも硬い組織と言われており、骨よりも強固な性質をもっています。このエナメル質が存在することで象牙質・歯髄は守られ、痛みを感じないのですが、エナメル質が虫歯により溶かされて象牙質がむき出しになることで少しの刺激でも神経を刺激してしまい痛みを感じるのです。
更に虫歯が進行し、歯髄にまで浸食が及ぶと非常に激しい痛みが起こります。神経が刺激され炎症を起こすことが原因で、耳や頭にまで痛みが広がり睡眠もままならないほどでしょう。

虫歯で発熱はある?

結論から申し上げると『虫歯が原因での発熱することはあります』
虫歯の症状がかなり進行し神経の炎症をも引き起こしている場合、虫歯が原因で発熱を伴うことがあります。
発熱というのは、体内に入り込んだウイルスや細菌などの微生物から身体を守るための整体の防御反応です。ウイルスや細菌は、低温の方が繁殖しやすいという特徴があります。そのため、これ以上体内で繁殖させないために体温をあげるのです。また、発熱することで、細菌などと戦う白血球の機能を促進させる効果もあります。
つまり、虫歯が原因で細菌が体内に入り込み酷い炎症を起こしていることで、身体は自分を守るために発熱をするのです。場合によっては、感染が顎の骨にまで広がる「骨髄炎」や、鼻の副鼻腔に細菌が溜まる「副鼻腔炎」などを引き起こしているケースもあります。その場合、発熱だけでなく嘔吐や頭痛などの症状も現れます。

体調と歯痛

風邪や、過度な疲労・ストレスなどが原因で歯痛を引き起こすこともあります。体調不良に伴い、人間は体力が低下し同時に免疫力も低下します。また、自律神経を乱れさせ、体内の必要な部分に必要な栄養を供給できない状態となります。
これにより、歯周病菌や虫歯菌の活動が活発となり痛みや炎症を起こす原因となります。併せて、血流の低下や痛みの誘発物質への感受性が高まることで痛みを強く感じてしまいます。
また、風邪や鼻炎などの症状がある場合は、歯痛が起こりやすい状態になります。鼻水を伴う風の場合、鼻の中の粘膜や副鼻腔と呼ばれる機関に炎症が起こり空洞内に粘液が満たされます。上顎の奥歯の根は、副鼻腔と密接していることが多いため、副鼻腔で炎症が起こることで歯にも影響が及ぶのです。
粘液が溜まり膨れ上がった副鼻腔により、歯の根が圧迫されることや炎症が歯の周りの組織にまで伝わることで歯痛が発生します。
上述したように「虫歯から副鼻腔炎を発症」することもあり、「副鼻腔炎から歯痛」を伴うこともあることからわかるように、歯と副鼻腔はお互いに影響が及びやすいのです。

歯痛が原因なのか、体調不良が原因なのか

では歯痛と体調不良が重なって発症した場合、原因はどちらにあるのかを見極める方法はあるのでしょうか?以下のポイントを参考にご自身の状態と照らし合わせてみてください。
歯痛がどのくらい続いているか?
体調の改善と共に歯痛が治まり、数日で全く気にならないほどに回復する場合は、歯そのものにトラブルがあることは考えにくいでしょう。
痛みは和らいだが違和感やわずかな鈍痛が続く場合は、体調不良の際に隠れていた虫歯や歯周病がうずきはじめたという可能性がありますので、歯科医院にてチェックしてもらうことが推奨されます。
いずれにしても、虫歯が原因の体調不良であれば数日で痛みが治まることはありませんし、炎症を止めない限り体調不良も続いてしまいます。
特定の歯が痛いのか、部分的に痛むのか
虫歯が原因の体調不良の場合は、虫歯となっている歯1本のみが痛みます。炎症が激しい場合、周りの歯茎にも腫れが伴うこともありますが「どの歯が痛い?」と聞かれて明確に「この歯!」と答えられるはずです。
体調不良が原因の歯痛の場合は、部分的に痛みがでることが多く「奥のあたり」「片側全体」というように広範囲で痛み、1本に特定することが難しいケースが多いです。
体調不良と歯痛が重なった際は、まず痛み止めや抗生物質を服用して経過をみることが正しい判断です。体調不良による副鼻腔炎以外にも、顎関節症や上顎洞炎や三叉神経痛など歯以外の原因で歯が痛む病気はいくつかあるためです。
今回の歯痛の原因がどこにあったのかを正しく見極めて治療を行う必要があります。

まとめ

一見間違えそうな「虫歯からの発熱」と「発熱からの歯痛」ですが、症状は似ていても原因は明確に違うことがお分かりいただけましたでしょうか。歯科医院にかかる際に、どのように・どの部分が・どのくらいといった痛みに関する情報は非常に重要です。痛みが出ている状態で大変ではありますが、自分の状態を正しく医師に伝えることが痛みの原因を導き出す鍵となります。

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